eoプレミアムクラブ　第19回 天満天神繁昌亭「eo光寄席」『青空散髪』笑福亭 智之介

中入り明けは、笑福亭 智之介（しょうふくてい ちのすけ）さん

1977年神戸市生まれ。少年時代からマジックに没頭。マジシャンを目指していたが、姫路獨協大学で入部した落語研究会で噺家の魅力にとりつかれたそうです。
大学2年で学友杯落語トーナメントに優勝。卒業後、笑福亭仁智師匠に弟子入り。智之介を拝命。
活動範囲は広く、岡山のよしもと三丁目劇場の初舞台を皮切りに文化庁移動芸術祭に参加。またマジックバーにも出演し、ニューヨークブロードウェイにて「NY繁昌亭」に登場するなど。
マジックと落語の二刀流が目新しい、若手のホープです。


◎『青空散髪（あおぞらさんぱつ）』
故・三代目林家染語楼が終戦直後の実話を元に書き下ろした作品。
主人公は長い間、散髪をしていない。が、200円しか持っていない。
そこで友達が天王寺公園に《青空散髪》というのがあって、たった50円でやってくれると教えてくれた。
早速、行ってみると路上に腰掛けが一つあるだけ。「理容所」と看板はあるが、公衆便所で頭をあらい、浴場で置き忘れのカミソリで髭をあたる。
不衛生だと文句をいうと「なんでも廃物利用せな。看板見てみ。りようしよ、と書いたあるやろ」と……